十五夜
◆日本には、十五夜の月を鑑賞する習慣は中国から伝わりました。
旧暦8月(新暦では9月頃)は、北半球では太陽と月の角度が観月に最も良い時節(明るい)です。

中国本土、台湾など中華文化圏では中秋節として盛大に祝います。
中国本土、台湾ではともに中秋節は祝日となっています。
当日は月餅を食べながら月を観る習慣がありましたが、近年は月餅はひと月以上前から知人に配るようになったため、中秋当日までに月餅は食べ飽きてしまい、中秋当日には売れ残りを恐れて安売りされるという現象も起きています。

台湾などでは、当日屋外でバーベキューをするなどの別の楽しみ方が増えています。

日本では月が見える場所などに、薄(すすき)を飾って月見団子・里芋・枝豆・栗などを盛り、御酒を供えて月を眺めました(お月見料理)。

この時期収穫されたばかりの里芋を供えることから、十五夜の月を特に芋名月(いもめいげつ)と言う地方もあります。

また、仏教の寺院では豊作を祈る満月法会を催すところもあります。

十五夜の月は「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」とも呼ばれます。

加えて、中秋の夜に雲などで月が隠れて見えないことを「無月(むげつ)」、中秋の晩に雨が降ることを「雨月(うげつ)」と呼び、月が見えないながらもなんとなくほの明るい風情を賞するものとされます。

また、俳諧では葉月十四日、十六日のことを特に「待宵(まつよい)」「十六夜(いざよい)」と称して、名月の前後の月を愛でますが、日本の関東以西では、この時期、晴天に恵まれる確率は低いです。

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